校長室だより バックナンバー

【令和3年度】

12月24日(金)
本日は2学期の終業式、無事に終えることができました。全校の幼児児童生徒が体育館に集まって式を行うのはほんとに久しぶりでした。
2学期を振り返ってみますと、学習活動に制限があったものの、校外学習や修学旅行、就業体験なども実施することができてよかったと思っています。学校だけではできない経験は貴重です。子供達の成長に繋がりました。
そして、昨日で2学期終了となった給食。大掃除をされる前に栄養士さん、炊事員さんが「厨房探検ツアー」を企画してくれました。普段は気軽に足を踏み入れてはいけない場所です。いつもおいしくいただいている給食はどこでどのように作られているのか、どんな器具を使っているのか等知らないことも多く、幼児児童生徒は興味津々で見学しました。
改めて、本校の給食はおいしいのはもちろんのこと、安心安全であることをさらに確信いたしました。
さて、新型コロナウイルスもしぶとく生き残り、新たな変異ウイルスを送り込んできました。雲行きが怪しくなってきましたが、希望をもって新年を迎えたいものです。今年もお世話になった皆様、どうもありがとうございました。よいお年をお迎えください。


12月14日(火)
令和3年の年末を迎えます。2学期も残すところ2週間となりました。
新型コロナ感染が落ち着いてきたと思ったのもほんのつかの間、オミクロン株の発生で、またしても不穏な先行きになりました。再度ウイルスからの挑戦状をたたきつけられているかのような、人類の出方を試されているかのようなそんな感じを受けます。
さて先週は、日本テレビ小鳩文化事業団からの点字カレンダーの贈呈があり、高等部の2名が代表して北日本放送に出向きました。毎年テーマを決めて、テーマにそった写真付の点字カレンダーです。今年は「音のある風景」そして来年は「灯台のある風景」がテーマです。晴眼者の人にも楽しんでもらうため、点字カレンダーに写真を載せるそうです。大海原を見守りながら堂々と立っている数々の灯台の風景に魅せられました。この事業がもう50年近く続いているということで頭が下がります。

今年も大雪の予報が出ていますが、それ以上に、最近至るところで起こっている地震も心配です。折しも「日本沈没」というドラマも入っていて、不安を煽られました。
お正月を前に、新型コロナも地震も、大事にならないよう祈っています。


11月26日(金)
全国的に新型コロナウィルス感染者が激減し、少し安心して学校生活を送ることができるようになりました。富山県でも3週間以上「感染者ゼロ」が続いています。このまま収束してくれることを願うばかりですが、諸外国の様子を見ると「油断してはいけない、感染対策をしているからゼロが維持されているのだ」と気を引き締めています。
10月30日には学習発表会を行うことができました。規模を縮小して参加者を制限して行いましたが、学級ごとに日頃の学習を発表する機会となり、保護者の皆様に参観いただくことができました。また毎年、公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会様のご厚意によりフラワーアレンジメント教室を実施していただいています。触った感触のよい花、形が特徴的な花などを用意してくださり、高等部の生徒は、個性豊かなアレンジメントフラワーを制作することができました。公益社団法人 日本フラワーデザイナー協会様、このような機会を作ってくださり、心より感謝申し上げます。学習発表会当日、たくさんの生花が会場を華々しく盛り上げてくれました。
そして、11月に入り、延期になっていた校外学習や修学旅行、就業体験を無事に行うことができました。(高等部修学旅行は12月実施)安全を最優先にして、しばらく校外での活動を控えていましたが、幼児児童生徒にはやはり多様な経験が必要であることを改めて感じています。コロナ禍ではありますが、五感に触れる体験、社会の一員として働く経験、校外の方々とのコミュニケーション等、学びがたくさんありました。関係してくださった皆様、どうもありがとうございました。
さて、天気予報に雪マークがつくようになり、冬の到来は間近。今年もラニーニャ現象で大雪という嫌な予報が出ています。必要以上に積雪がないことを祈ります。


10月27日(水)
秋も深まってきました。学校の中庭にあるキンモクセイが今満開で、校舎内外がいい香りに包まれています。遠い古に、本校の子供達が「香りを楽しめるもの」として植えられたのでしょう。かなり立派な大木に育っています。
花といえば、本日、日本フラワーデザイナー協会から3名の先生がおいでくださいました。全国の盲学校の生徒を対象として、花に触れ、花の素晴らしさを知る機会となるようにという趣旨で「花の宅配便事業」を実施しておられます。本校でもフラワーアレンジメント教室を開いてくださいました。触った感触がよい花や葉をセレクトして持ってきてくださり、参加した高等部普通科の生徒は生花を楽しみながら、個性あふれる作品を作ることができました。学習発表会で展示しますので、どうぞご覧ください。日本フラワーデザイナー協会の皆様、このような機会をありがとうございました。
さて、今週末土曜日はいよいよ学習発表会です。これまで体育や音楽、またその他の教科の学習で積み重ねてきたことを発表します。幼児児童生徒はもう今からドキドキしているようで、「うまくやりたい」「お家の人に見てもらいたい」という気持ちの高まりを感じます。一人一人が主役です。自分の個性を発揮した演技や作品となっております。ぜひ参観していただき、頑張ったことを大いに褒めてあげてください。どうぞよろしくお願いします。


10月22日(金)
昨日、給食の時間、ランチルームから東の景色を見て気づきました。「立山に雪が降った!」山頂と谷間が白くなっていたのです。ニュースでは「平年より9日、去年より4日遅い初冠雪」とのこと。室堂はすでに50cmの積雪だそうです。冬ももうすぐです。
新型コロナウイルスは衰退したのか、急激に感染者数が減りました。少し安心できるようになりました。このまま収束を願うばかりです。これまで延期、中止になった学校行事がいくつかありますが、「さつまいも掘り」もその中の一つです。例年、富山神通ライオンズクラブ様のご招待により、実際に畑に行って土に触れ、さつまいもを掘り起こして収穫するという体験をさせていただいています。今年は残念ながら中止になりましたが、富山神通ライオンズクラブ様、仲井様のご厚意によりたくさんのさつまいもを持ってきてくださいました。学習活動の教材として、また給食の食材として、秋の味覚をおいしくいただきたいと思います。ほんとにありがとうございました。たくさんの皆様のご支援があって、幼児児童生徒の教育活動がより充実することに感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いします。


10月8日(金)
10月6日からスタートした日本テレビのドラマ「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」、
見られた方おられますか。このドラマは、杉咲 花が演じる弱視の女性が主人公です。横浜市立盲特別支援学校で撮影が行われ、学校が視覚障害教育の監修と白杖の使用等演技指導もしておられるそうです。ドラマですから、原作者、テレビ局の思いもあり、加えてドラマの面白さも必要です。もしかしたら、疑問符がつくところもあるかもしれませんが、視覚障害への理解啓発という意味では情報発信できるのではないでしょうか。東京パラリンピックでも視覚障害のあるアスリートが大活躍でした。視覚障害のみならず、障害のある方への理解啓発が進み、普通に社会の一員として生きていける社会を望みます。
さて、ノーベル物理学賞に輝いた真鍋 淑郎氏(米プリンストン大上席研究員 90)。研究の原動力は「好奇心」とのこと。教育にも通じるものがあります。「わかった喜び」「できた達成感」を大事に学んでほしく思っています。


10月5日(火)
さわやかな秋晴れが続きます。感染状況はようやく落ち着き、昨日県の指標がステージ1になりました。私は今朝通勤の途中で、おそらく紅葉の立山に行くであろう大型観光バス3台とすれ違いました。観光バスが朝から走っているのは大変久しぶりで、人々はこれまで我慢していた分、旅行などに出かける人は増えるのだろうなと推察されます。
さて、学校は、これまで行事の延期や内容の縮小等せざるを得ない残念な状況でありました。保護者の皆様には駐車場待機などご不便をおかけしました。学校生活は徐々に、通常に近い形とし、学習活動を充実させたいと思っています。もちろん、感染症対策を怠ってはいけません。
登校時の児童の様子です。玄関で靴を履き替えてから自動アルコール噴霧器に手を差し出し、次にスタンド型の体温計前に立ち、顔を寄せ、そして「リロリロリーン」の音で「体温OK」をもらってから教室に入る、この一連の動線がちゃんと定着し朝のルーティーンとなっています。小さい児童も頑張って感染症対策をしてくれ、頼もしい限りです。


9月16日(木)
今年の秋の訪れは例年よりも早いように感じています。朝晩、めっきり涼しくなりました。
夏季休業を延長し、ようやく2学期が始まりました。9月に入ってから、保護者の皆様のご協力により、オンライン学習や自主学習などを行うことができました。2学期へのウォーミングアップになったと思います。
さて、ステージ3の状況下での学校生活は、今まで以上に感染対策が必要であり、油断はできません。自動体温計の設置、アルコールのボトルの増設等により、自らのこまめな体調確認、消毒を心がけてほしく思っています。保護者の皆様には、校舎内の入室を控えていただき、ご不便をおかけしておりますが、引き続きご理解ご協力をお願いします。
なお、2学期の行事等につきましては、県教育委員会の通知やガイドラインに基づき、実施の有無も含めて検討しながら進めていきます。コロナ禍ではありますが、充実した学習ができるよう支援していきますのでよろしくお願いします。
※中庭になんとスズメバチの巣が・・・!人の頭くらいの大きさがありました。すぐ業者によって駆除しましたが、働き者の蜂にはびっくりさせられました。被害がなくてよかったです。


8月24日(火)
夏季休業がもうすぐ終わり、2学期を迎える時期になりました。皆さん、この夏はどのようにお過ごしになりましたか。自国開催ながらも賛否両論ある中で、オリンピック東京大会が開催され、メダル獲得に沸き選手の活躍が素晴らしかった一方で、コロナの感染に怯えながらの生活、そして待っていたのは爆発的感染。そして、毎年のように発生する豪雨災害。被害も多数あり、被害のあった地域の皆様、心よりお見舞い申し上げます。
さて、県の指標でステージ3、国の蔓延防止地域になっている中で2学期がスタートします。私たちは今まで以上に感染対策を徹底し、幼児児童生徒の学びを保障しなければならないと思っています。感染症と折り合いをつけながら、時には教育活動の制限や縮小があるかもしれませんがその時々の最善を尽くします。
この夏季休業中に教職員のワクチン接種が進みましたがワクチンを過信せず、基本の感染対策を地道に徹底します。保護者の皆様、どうか今後とも感染対策にご協力をお願いします。


6月17日(木)
最近、テレビや新聞に本校が話題になりました。皆様ご覧になりましたでしょうか。
12日(土)の北日本新聞朝刊で「特別支援学校 老朽化対策を議論」として本校の写真も添付されていました。県議会が教育警務委員会を開催し、本校については「校舎が広く複雑、段差も多くて移動がままならない、改築や統合をすべき」と提案があったということです。 本校へ関心をもっていただけたことをありがたく受け止め、今後、県の将来構想検討会議でどのような話し合いが行われるのか見守りたいと思います。
もう一つは「NHKニュース富山人」で同じ中部地区の浜松視覚特別支援学校が100年史作成にあたり、盲教育の歴史をまとめているというニュースが出ました。古い教材の紹介もあり、先人たちが盲教育に熱意をもって取り組んできた歴史を振り返り、そしてIT機器を取り入れたこれからの教育の重要性を伝えていました。そしてなんと「富山県では富山視覚総合支援学校が見え方に不安のある0歳児から大人の方の相談を受け入れている」という結びでした。思わぬ形で本校の広報をしていただき感謝です。以上最近本校が取り上げられた話題を紹介いたしました。


5月29日(土)
2年ぶりの運動会、感染防止に努めながら無事に行うことができました。「朝は雷雨、強風、午後からは安定した晴れ」という何とも皮肉な天気予報。大小の白い雲、黒い雲がすごいスピードで上空を駆け抜けて行き、空でも運動会をしているような天気でしたが雨は何とか回避できました。
今は県内に新型コロナウイルス感染拡大特別警報が発令中ということもあり、感染拡大防止の観点からご家族の参観をお控えしていただくことになり、ご迷惑をおかけしました。
幼児児童生徒は家族の参観がないということで残念な思いでいっぱいだったと思いますが、日頃の練習の成果を発揮し、自信をもって堂々と取り組んでくれました。本校の運動会は速さだけで勝負するのではありません。聴覚等、他の感覚にも集中して競技します。運動会ですから勝ち負けはありますが、各自の目標を達成し、先生や友達、先輩や後輩と共に運動する楽しさを体感する、そのような機会となりました。


【令和2年度】

3月29日(月)
校門の横にある桜が見頃を迎えました。あんなに降った雪が、今となれば信じられないほどの暖かい春がやってきました。
3月12日の卒業式では幼稚部2名、中学部2名、高等部5名の卒業生に卒業証書を渡しました。また24日には修了式を行いました。すべての幼児児童生徒が新年度に新たなステージで、自分なりに頑張ってくれると思います。
さて、修了式が終わった午後、小学部5年の児童に思いがけない大きな贈り物が届きました。人気アニメの声優さんに学習したばかりの英語でファンレターを送ったところ、お返事が届いたのです。一晩、校長室の金庫で大切に保管し、翌日の春休みの初日に登校してもらって「開封式」を行いました。送ってくださったレターパックには児童がお送りした質問に直筆でのお答えと、サイン色紙が同封されていました。児童と同じくらいに(それ以上だったかも?)教員が大興奮していました。お忙しいところ、本当にありがとうございました。

満開に咲いた校門の桜


3月11日(木)
今年度の総合文化部の活動として、「学校平面図」と触って分かる「ぼくたち・わたしたちのがっこう」を作成しました。「学校平面図」は、校舎の配置図を木板で作り、北館、南館、体育館、寄宿舎などの校舎は型はめパズルのように取り出すことができるようになっています。また、「ぼくたち・わたしたちのがっこう」は、校内のそれぞれの教室の役割を立体絵本のようにして紹介しています。どちらも点字での説明もあり、触ることによって学校の全貌が分かるものとなっており、早速、幼稚部で活用してみました。取り出せる校舎の模型は丁寧にヤスリで加工してあり、向きを確かめながらはめ込み、「パズルがおもしろい」と言ってくれました。

校舎平面図パズルと学校紹介の触る絵本 ピースの形を触って確かめる幼児 触る絵本の点字を読む幼児


3月4日(木)
3月に入り、日差しの暖かさを感じる日も多くなってきました。冬の間の運動不足を解消し、動ける体づくりをしてから、毎日の学習や活動に取り組むことを目指して、3学期から週に1回、始業前にラジオ体操を流しています。保健体育委員会の発案で、体操の解説を全国各地の方言でのスペシャルバージョンのCDを使い、生徒も教員も楽しく体を動かしています。

廊下に並んでラジオ体操をする様子


2月25日(木)
先日、富山大学人間発達科学部発達福祉コースの17名の学生さんが来校され、本校の授業の様子や施設設備などを見学されました。点字や拡大読書器、単眼鏡などを使用しての授業や理療科の実習の様子などを大変熱心に参観していただきました。見学後の質疑応答では、疑問に感じたことのほか、学校ホームページのこと、最寄り駅からの通学路のことなど、いろいろな観点からの質問があり、熱心にメモをとりながら聞いていただきました。次代の視覚障害教育を担ってくださるかもしれない学生さんたちの真摯な姿勢に、大変心強く、ありがたく思いました。


2月3日(水)
校内書き初め大会の展示です。生徒会活動の恒例行事として、毎年、3学期開始後の一週間でそれぞれが「今年の言葉」などを書き、その後の一週間掲示して、最後に生徒会賞、校長賞、教頭賞などの表彰作品を紹介しています。今年は全員の思いがこもった言葉を書き初めのお題に選びました。「うし」「心機一転」「未来」「心」「挑戦」「絆」「成績向上」など、一つとして同じものはありませんでした。紙の大きさを確認して、線の長さを決め、全体のバランスがとれた作品を仕上げることに苦労しました。また、作品を立体コピーして触れてみることができるようにしたり、お題を選んだ気持ちを作品に添えたりなどして、鑑賞の工夫もしました。年の初めにちょっと緊張感の漂う雰囲気がありました。

書き初めのコメントの点字を読んでいる生徒 壁一面に展示された書き初め 受賞作品にはリボンが付けられている


1月27日(水)
昨年10月に、富山県立大学看護学部 基礎看護学講座の林 静子先生より、本校の点字ブロック啓発活動に関して、学生に話をしてほしい、というご依頼がありました。看護師を目指す学生さんたちの基礎看護学講座では「地域で暮らす方々の日常生活または社会生活における【移動・移送】に注目し、安全・安楽であり、自立した日常生活を送るための支援について考える」ことをテーマとして、見え方に困難のある方たちについて学ぶ過程で、本校の点字ブロック啓発活動に着目されたということです。これは本校としてもありがたいお話であり、去る12月23日に特別支援教育コーディネーターの今井教諭と2人で富山キャンパスへ伺い、点字ブロック啓発活動を中心に見え方に困難のある幼児児童生徒の自立と社会参加に向けた本校の取組の全般について、リモートでお話しさせていただきました。先日、送っていただいた学生さんの講義感想文には、見え方に障害のある方たちの具体的な困難な状況が分かり、自分たちが何をすべきなのか考えさせられた、などの記述があり、本校の思いを受け取っていただいたことが伝わってきました。将来、看護師として仕事に当たられるときに、思い出していただけるとありがたいです。大学でのリモートでの講義に参加するという貴重な体験と、本校の目的でもある理解啓発の機会をいただいたことに感謝いたします。

学生と画面ごしに話をする様子


1月21日(木)
「雪わたり」です。けさの気温が-4.4度まで下がり、グラウンドに積もった雪が凍って固くなり、大人が歩いても沈みません。教員は口を揃えて、「子どもの時は、田んぼに積もった雪の上を歩いて近道をした。」などと言います。積雪が少なくなった近年では、久々の感触でした。
小学部の児童もうち履きズックのまま、教室から出て雪の上を歩きました。いつもと違う足裏の感触で、慎重に教員と手をつなぎながら、でも、次第に楽しくなって来て、歌を歌って歩きました。いつもあるはずのブランコは座っても雪で動かなくなっています。これも楽しい経験です。

凍った雪の上を教員とともに歩く幼児児童 雪に埋もれたブランコを触る幼児 ブランコを動かそうとする児童


1月20日(水)
18日(月)にようやく始業式を行いました。予定より10日遅れての3学期のスタートです。学校周辺の歩道は、まだ一部が空いていないために車道へ出なければならなかったり、歩道があってもでこぼこだったりしているため、住宅地の中の道を職員が誘導しての登下校となりました。駅で待ち受け、少し遠回りしてのルートで学校まで行き来しています。それでも、学校に生徒が戻り、眠っていた学校が動き出しました。町内会長さんのお宅から「学校の皆さん、18日から大丈夫か心配していました。」と言う言葉をいただきました。ありがたいことです。
給食も休校が続いたため、大幅なメニュー変更となりました。3学期の初日は本校の教育振興会会長様からいただいたお餅と小豆でのぜんざいです。温かい給食をいただけることのありがたさがいつも以上に感じられました。

越中荏原駅の改札で生徒を待つ教員 教員の誘導で通学路を歩く生徒 18日の給食


1月15日(金)
大雪の影響で14日、15日とも休校が続いています。学校周辺の道路、校内は除雪が進み、車での進入が可能となっています。しかし、最寄り駅から学校までの通学路は、けさの段階では歩道が確保されていないところが多く、一部の箇所は渋滞の車の間を縫って車道を歩かなければならない状況となっています。来週からの3学期開始に向けて、別の通学ルートへの誘導を計画中です。
住宅地の生活道路の除雪もようやく進んできました。学校近隣の方たちが本校の職員にも「気をつけて行ってください」と声を掛けてくださったり、白杖を使っている職員を心配そうに見守ってくださったりしています。地域の皆さんに見守られていることに感謝します。

除雪された正門から前庭の状況 除雪された寄宿舎前の状況 除雪された寄宿舎から校舎への通学路


1月12日(火)
大雪になりました。ここまでの雪は何十年ぶりです。昨日は校門から玄関までたどり着くためにスコップで雪をかき分けて進まなければならないほどでした。学校は9日に引き続き、12日、13日も休校となっています。まだ3学期が始まっていません。
車道の除雪が進み、付近の県道や融雪装置が設置されている道は状況が改善しつつありますが、車線は通常の半分となっています。最寄り駅からの歩道が確保できておらず、点字ブロックも雪に埋もれているようです。ようやく雪がやんだので、この後、駅まで行って通学路の状況把握を行います。

積雪の状況 正面玄関前の様子


1月6日(水)
2021年が明けました。昨年とは打って変わっての雪のお正月です。明日の降雪で通学路の点字ブロックが覆われてしまうことが心配されます。
新しい生活様式での学校生活が定着しつつある中で、3学期も引き続き、生徒も教員も感染症対策を講じながら、様々な工夫をして、日々の学習や学校行事に取り組んでいきたいと思います。
12月に実施した行事の中から二つお知らせします。
まず、12月18日には高等部3年生が修学旅行に行ってきました。県内の日帰りコースとなり、一気に降った初雪の残る中の一日でしたが、お昼に海鮮丼を食べたり、陶芸をしたりして、忘れられない修学旅行になったことと思います。出発と出迎えには下級生たちや職員も総出となりました。
また、21日の校内球技大会では、小学部から専攻科までの児童生徒が会場や商品の準備も含め、サウンドテーブルテニスをみんなで楽しもう、という様子が伝わってきました。実際の試合では、県大会に出場した選手の力強いフォームから打ち込む球の鋭さに感心したこともありますが、重複級の生徒が安定したフォームを身に着け、確実にラリーできている様子を見て、小学部から継続して取り組んできたことで、自分なりの感覚や姿勢が備わっていることを実感しました。

きときと市場の前での集合写真 試合前にネットの高さを調節


12月22日(火)
すでにトピックスで掲載しましたが、去る12月7日(月)に「南極の氷」が本校に届きました。海上自衛隊の南極観測支援によって砕氷船「しらせ」が持ち帰ったものを、自衛隊富山地方協力本部の3名の自衛官の皆様が届けてくださったものです。
氷を贈呈するにあたって、事前に自衛隊の方から、見えづらさのある生徒たちに、どのようにして説明したらより分かりやすいのか、準備したいとの申し出をいただきました。そこで11月上旬に2名の自衛官の方が来校され、授業参観を通して、視覚からの情報を補うために、音を聞いたり、触ったりすることの学習効果を見ていただきました。当日の説明には氷に触れる、溶けるときの音を聞く、ということのほかにも、南極大陸に物資を運ぶヘリコプターの音などもパワーポイントの説明に入れて、南極の氷の大陸がより想像できるような工夫をしてくださいました。
実際に行くことはとても困難な南極大陸ですが、氷に触れることで特別な体験をすることができました。また、自衛隊の皆さんの、分かりやすく伝えたいという温かい思いに触れることができた機会となりました。

スライドによる説明 紙コップに入った氷を観察しているところ 氷に触れているところ


11月16日(月)
先日、中学部3年の生徒がZoomを活用して、新潟県、長野県の盲学校の同学年の生徒さんと英語の授業での交流を行いました。生徒にとっては初めてのオンラインでの授業に、とても緊張してうまく言葉が出てこない場面もありましたが、自己紹介で先日の学習発表会で使った小道具を披露したときに「おおー」と言っていただき、笑顔も見られました。各校の生徒さんたちもいつもは一人で学習することが多いため、よい機会となったという感想がありました。この様子をリモートで職員室に流し、多くの教員が見守っていました。すべての学年でマンツーマンで学習することも多くなっていることから、他校の生徒さんと共に学ぶ機会は生徒にも教師にも大きな刺激になります。いろいろな授業の工夫によって学習の効果を上げられたら良いと感じました。

遠隔授業の様子


11月10日(火)
一気に気温が下がり、冬の気配が濃くなってきました。
10月31日(土)に学習発表会を行いました。感染状況によっては中止もあり得たのですが、県内が小康状態であることから、一家族2人までという来校者の制限をして、実施しました。これまでは学部ごとにステージでの舞台発表をしていたのですが、集まって練習することを避け、中学部以上は盲学校伝統の弁論大会を基本として、今の思いや勉強していることを伝えるという内容が中心となりました。ステージでの発表では、一人一人の「人となり」までもが伝わる、すばらしい内容でした。また、幼稚部・小学部は各学級で家族だけに向けての発表を行いました。すぐ近くにいるお父さん、お母さんたちの気配を感じて、いつもより元気な声での発表に引き寄せられて教室の外から拍手を送る生徒もいました。作品展示では、人ではなく、作品を集合させての「動物園・水族館」の企画を生徒会が発案するなど、いつもと違うけど、新しい発見が多くあった学習発表会となりました。

ステージ発表の様子 中学部・高等部普通科校内弁論大会の冊子 生徒会企画展示


10月30日(金)
立山連峰の峰々に雪が積もっている様子が本校の窓からも臨めるようになってきました。この後、年末に向かうにつれて、徐々に里に雪が下りてきます。
昨日は、北陸電力株式会社様のご理解ご協力を得て、北陸電力富山健康管理センターの一室をお借りして、理療科の教員が社員様に20分のあん摩施術(マッサージ)を体験していただきました。社員の方たちが業務の間に施術を受けてくださり、普段あまり自覚しておられないコリや筋肉の緊張などについて担当の教員からお話をしながらのあっという間の時間です。少しでもリラクゼーションにお役に立てれば、うれしいことです。皆様の緊張がほぐれた表情や歩き方を拝見し、この後のお仕事がさらにはかどり、施術の効果を実感していただけるように、と思いました。社員の皆様、ありがとうございました。

施術している様子 ベッドを消毒している様子


10月22日(木)
今年度、入学した専攻科保健理療科の生徒のあん摩の実習が本格的に始まりました。新型コロナウイルスの感染防止対策として、入学以来実技実習を見合わせてきましたが、その時間を取り戻すべく、どの生徒も熱心に取り組んでいます。白衣に着替え、あん摩の態勢をとると、緊張感が伝わります。
今回の学習は座位における肩背部のあん摩です。前の授業までで生徒自身が課題と感じていることを解決し反復練習する時間です。施術のリズムと力を保ちながら、手技を行う手に目標とする筋を感じ捕らえる感覚を掴もうとがんばっています。技術上達のため、施術をする人から受ける人への言葉による確認、お互いのコミュニケーションとフィードバックを大切にしています。

座位での肩背部のあん摩を練習している様子


9月29日(火)
秋の気配が濃くなってきました。先週末に、幼稚部・小学部では今年唯一の校外学習を行いました。行先は「富岩運河環水公園」です。あいにくの雨となってしまいましたが、みんなでバスと船に乗ることができる貴重な一日となりました。船は富岩水上ラインのクルーズ船で、国指定重要文化財の中島閘門を往復します。救命胴衣を着けて、運河から吹く風を感じて、船の旅を楽しんでくることができました。

バスに乗る様子 水上ライン乗り場 中島閘門


9月10日(木)
トピックスにも掲載しましたが、去る9月2日に点字ブロック啓発活動の一環として、学校の近くにある富山型デイサービスの「このゆびと~まれ」に広告入りティッシュを届けに行ってきました。ティッシュの箱をお渡しした後、デイサービスの様子を見せていただき、スタッフの方たちに仕事の内容などお聞きしたり、利用者さんとお話したりすることができました。生徒は理事長の惣万佳代子さんから、看護師を退職してから富山型デイサービスの立ち上げをしたこと、障害の有無に関わらず、赤ちゃんからお年寄りまでが共に過ごしている環境をつくることなどについてお話をお聞きし、「次の若い人たちに頑張ってほしい」と言葉を掛けていただきました。生徒にとっては、福祉の現場を実際に訪問し、スタッフの方たちとお話しすることによって、進路を考える上でも思いを新たにすることができました。
街中の通行路の安全を確保することは、見えにくさのある方たちの自立と社会参加には欠かせないことです。先日も、同窓生の方たちから、工事中のためにたまたま開いていたマンホールに片足を突っ込んだ、とか、駅のホームで落ちて、電車が来なかったからよかったけど、とかいうお話を聞きました。点字ブロック啓発活動は、今後も継続的に行っていかなければならないと思っています。


9月1日(火)
最高気温の予想が35度に迫る猛暑日が続いています。先週より各教室のエアコンもフル稼働での2学期が始まりました。
本校の「特色あるPTA活動」として、視覚障害のある方の街中での安全な移動を保証するために点字ブロックに対する理解を広めることをねらって、啓発用広告の入ったポケットティッシュを保護者と生徒が配布する活動を行っています。例年は8月上旬に電鉄富山駅構内で実施していますが、今年度は感染症拡大防止のため、中止としました。その代わりとして、ポケットティッシュに広告を入れる作業を、保護者が各家庭で感染症対策を講じつつ行い、医療機関や福祉機関等に行った際に、ティッシュを置いていただくよう依頼する、ということに変更しました。学校では、生徒会が道路に面したフェンスに横断幕やのぼり旗を付け、通行される方にアピールするようにしています。
今年度は何かと制約が多く、従来通りとはならないことが続きますが、新たな工夫で協力して乗り切っていきたいと思っています。

のぼり旗を立てる様子 横断幕を掲げている生徒の様子


8月4日(火)
富山赤十字点訳奉仕団の皆さんが、今年も14冊の小説などの点訳データを寄贈してくださいました。奉仕団の皆さんは、もともと読書が好きで、自分が読んだ本の中から、これはと思う本を選んで点訳してくださっているそうです。子供向けのお話から800ページに渡る小説まで、多様なジャンルの図書をいただきました。一人の方が点訳したものを第1、第2、第3と3段階の校正を重ねて持ってきてくださいます。お話の世界にどっぷりと入り込む楽しさを味わってほしいと思います。

点訳図書のデータCDを手渡しする様子


7月30日(木)
生徒会の文化委員会が発行している「むつぼし」という生徒会新聞があります。例年は冊子として配布しているのですが、生徒同士の直接の交流の機会が少ない今年は、幼児児童生徒が、日替わりでマイクを通して自分の声で自己紹介をすることにしました。今日は専攻科の皆さんです。「好きな音楽」「今、頑張っていること」「どこでもドアがあったらどこへ行きたいか」などを紹介しました。原稿はあっても、マイクでお話しするとなると、ちょっとした緊張感が漂っていました。

マイクに向かって話す専攻科の生徒3 マイクに向かって話す専攻科の生徒2 マイクに向かって話す専攻科の生徒1


7月20日(月)
保健体育委員会が給食の時間に、ランチルームに放送で音楽を流すという活動を始めました。昨年度までは、給食はテーブルごとに向かい合って話をしながら楽しく食べていました。時には学部を超えた交流もありました。しかし、今年度に入り、給食はみんな一定方向を向いて、黙って食べるという風景になっていたので、ちょっとでも楽しい雰囲気にとの保健体育委員会の提案です。リクエストを生徒の皆さんから募集することも計画中です。

保健体育委員の生徒が放マイク前で話す様子


6月29日(月)
前期生徒会執行部の生徒4名に任命証を渡しました。いよいよ生徒会活動も本格的に始まります。いつもの年ではないからこそ、できることもあるはずです。幼稚部から専攻科まで、少ないながらもたくさんの個性が集まる、本校ならではの楽しい企画で学校を盛り上げてくれることに期待です。

前期生徒会長に任命証を手渡す様子


6月19日(金)
「びわ部」の季節がやってきました。
中庭にあるびわの木に、今年もたくさん実がなりました。この時期限定で、カラスに食べられてしまう前に実をとることを、「びわ部」と呼んでいます。正式な部活動ではないのですが、オレンジ色の実を収穫することは楽しい活動です。葉の間に手を入れて探ったり、枝に沿わせて指を滑らせたりして実を見つけてとることや、意外なほどに大きく、厚い葉の観察ができる貴重な教材となっています。

生徒がびわを収穫している様子 児童がびわに手を伸ばしている様子


6月5日(金)
夏鳥であるカッコウの声が響いています。梅雨を前にした晴れの日が続いています。
今週より学校が再開となりました。生徒たちは移動の際に、これまでにも増して周囲の様子に気を配り、ソーシャル・ディスタンスを意識している様子がうかがえます。新たな生活様式での学校生活の始まりです。
写真の「凡事徹底」は小学部5年の児童が担任と書いたスローガンです。時間を守る、手を洗う、食事をしっかりとるなど、いつものことを意識して丁寧に行うことで、免疫力を高め、感染症に立ち向かえる体づくりを心掛けたいと思います。

筆で大きく凡事徹底と書かれたスローガン


5月29日(金)
6月1日より学校再開となります。教員も新しい生活様式への適応を心掛けながらの仕切り直しです。多くの制約がある中で、いかにして日常を取り戻せるか、試行錯誤のスタートです。
昨日、花壇などの整備を教員が行いました。本来は生徒とともに、花壇の土の入れ替えや朝顔のネット張りを行う予定だったのですが、季節は待っていてくれません。この後の水やりなどの管理は生徒にお任せする予定です。

花壇整備の様子 朝顔用のネットを取り付ける様子


5月20日(水)
来週より分散登校が始まります。いよいよ学校に子供たちの声が戻ってきます。3密を防ぎながらの学校再開のため、「例年通り」では進まないことが多く、多くの工夫や発想の転換が必要です。
写真にあるのは、出入り口にある手指消毒のためのアルコールです。箱入りにすることで、倒した場合でも台から下に落ちることを防ぐことができます。視覚障害のある教員からの助言で養護教諭が設置しました。

手指消毒液のボトル


4月17日(金)
休校が続いています。先日、中学部・高等部・専攻科の登校日で久々に学校に生徒たちの声が戻り、教員も忙しいながらも活気がありました。本来の学校の姿に早く戻ってほしい、と願うばかりです。
見え方に困難のある生徒たちは、自分の周囲の人や物に触れることによって環境の把握や行動をしているため、感染のリスクは高いものがあります。生徒が下校した後には職員総出でドアのノブや廊下の腰板など、よく触れる場所を中心に消毒作業を行っています。
家庭科担当の教員や実習助手が、学校にあった布を活用して、マスクを作成しました。自分の顔の大きさに合うようにひもで調節できます。マスクだけでなく、ゴムも手に入りにくい状況となっていますが、工夫してみんなで乗り越えたいと思います。

手作りのマスク


4月7日(火)
新年度になりました。今年度も本校の幼児児童生徒の活躍や教員の様々な工夫をお知らせしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
校門の桜が満開になっています。明日に予定している入学式まで花がもつだろうか、と心配していましたが、開花してからの気温が低めだったこともあり、何とか桜の下での入学式となりそうです。生徒の皆さんの声が戻ってくることが、いつも以上に待ち遠しく感じられます。

校門横の桜


【令和元年度】

2/19
昨日の朝、再び雪が積もりました。雪道の通行は見え方に困難がある場合、いつもの何倍もの注意を払わなければなりません。白杖でいつも触れているランドマーク的なものや点字ブロックが雪で埋もれたり、車や川の音が雪に吸収されたりするなどのため、いつもの道がいつもでなくなります。昨日の朝は、白杖を使って通勤している教員が、車の轍に沿って歩いていたところ、いつの間にか道を逸れていたそうです。そこに通りかかった車から、「いつもと違う道に曲がって入ってきているよ」と声を掛けて、本来の道まで誘導してくださっておかげで学校に到着した、という話を聞きました。子供たちも教員も地域の方たちに見守られています。温かいお気持ちをありがとうございます。


2/13
給食の時間は学校にとって、とても大切な時間です。幼児児童生徒には貴重な「教材」になっています。幼稚部・小学部の幼児児童が一皿一皿の香りや食感を確かめながら食べる様子を見ていて、身体の成長とともに、スプーンの操作も上手になったなあ、と思います。
1月下旬の給食週間では、ランチルームに給食にまつわる作品を掲示しました。調理員への感謝の手紙や好きなメニューの作品のほか、小学部4年の児童からは新メニューの発案がありました。また、高等部2年の生徒は「今日(2月3日)の給食のメニュー」と題して、点字で次のような給食への思いを書きました。
「今日の給食は節分メニューでした。ごはんとごまあえとイワシの梅煮と白菜鍋が出ました。(中略)ごまあえはれんこんともやしが入っていました。れんこんのほうがもやしより多かったです。僕はごまあえを食べたられんこんがシャキシャキすると思いました。イワシの梅煮を食べたら節分だなあ、と思いました。去年の給食もイワシと福豆が出ました。(中略)白菜鍋は白菜と豆腐と豚肉とにんじんとつきこんにゃくが入っていました。(中略)僕は鍋を食べてあまくておいしいなあと思いました。」
これからも、体と心を満たしてくれる温かい給食に感謝していただきたいと思います。

給食週間にちなんだ作品 給食週間にちなんだ作品


2/6
ついに雪が積もりました。いつもより早めに出勤した職員は、総出で玄関前の点字ブロックの上を中心に除雪をしました。いつもの冬の光景です。そして、ようやくあの「雪つり」の成果が発揮できました。
あの「雪つり」をした生徒たちは、今度は「障子張り」に挑戦しました。一般家庭でも少なくなった障子張りの光景ですが、3人で協力して真剣に作業に取り組みました。病弱級の生徒にとって手先を使うこと、仲間と協力して作業すること、作業の成果を実感できることは貴重な学習となっています。

雪つりをした庭木に雪が積もった様子 障子を張り替えている様子


1/31
1月28日に日本赤十字社富山県支部の点訳奉仕団の皆さまから、点訳本13冊と手作り絵本2冊をいただきました。赤十字点訳奉仕団さまからは毎年、点訳本を寄贈いただいています。その時に話題になっている本、自分が読んでおもしろいな、と思った本などから本を選んでくださっているそうです。そして、点訳後、校閲を重ねて持ってきてくださいます。今年は、幼稚部から触って読める絵本をリクエストしたところ、写真のように様々な素材を工夫して使った手作り感にあふれる絵本もいただきました。点訳本は図書室に保管し、生徒ばかりでなく、職員も読ませていただきます。また、絵本は幼稚部、小学部で日々の授業で活用させていただきます。ありがとうございました。

さわる絵本を受け取る幼児 さわる絵本を開いた様子


1/28
雪のない3学期を迎えています。日常生活を送るにはとてもありがたいのですが、これでいいのか?という不安な声もあります。
学校では、例年通りに生徒会が企画して「書き初め」を実施し、新年にふさわしい自分の思いを表現しました。制作期間として3日間、その後1週間、ランチルームへ続く廊下に全員の作品を掲示して、みんなで鑑賞する期間を設けています。その後、生徒会執行部が決めた審査項目に従って審査をし、先日、校長賞、教頭賞、生徒会賞の表彰を行いました。墨の香りや筆の感触を味わいながら、それぞれの思いを表現した作品は、どれもその子らしさが出ており、優劣つけがたく、味わいのある作品となっています。年の初めの大切な行事です。

廊下に展示された書き初め 廊下に展示された書き初め


12/19

12月に入って、「食べてみたいな、こんな給食」と題して、児童生徒と職員から給食の献立を募集し、8回にわたって提供しています。「冬夏わくわく給食(クリームパン、おでん、から揚げ、コンソメスープ、アイス)」の考案者である、小学部4年生の児童に献立を考えた気持ちを聞いてみました。「忘れられない夏の季節、そして今から楽しみな冬、それを組み合わせた献立を作りました。」ということです。実際に給食として味わってみて、周りからいろいろと感想を聞き、「こんな献立にしてよかったな。」と思ったそうです。献立の考案者は、給食の時間にランチルームで献立に込めた思いを発表します。故郷を思い出すという専攻科の生徒、学校のみんなに元気になってもらいたいという生徒や事務職員、心を込めて作っているという調理員など、‘その人となり’までも感じさせられるスピーチに毎回、食がもつ奥深さを感じています。


12/6

本格的な積雪を前にして、毎年、校務助手さんたちが正面玄関横の樹木の雪つりをしていますが、今年は高等部の生徒3人が作業の一端をやってみました。校務助手さんから縄の結び方を伝授してもらい、サツキの木の周りに立てた竹を固定するために「男結び」をしました。結び方にも本結び、巻き結び、もやい結び、一重つなぎなど、いろいろあることを知りました。写真の中に縄のトンボがいるのが分かるでしょうか(これは校務助手さんの作品です)。モノトーンの雪の季節を楽しませてくれるはずです。

雪つりの様子1 雪つりに様子2 雪つりの様子3


12/2

廊下の腰板に貼ってある立体のマークです。幼稚部、小学部の幼児児童が触って「このまるい印はトイレ」「これはぱんだ組の教室」と確認しながら、校内を歩いています。毎日いろいろなものに触れながら歩くことで、子供たちの頭の中に「校内マップ」ができあがっていきます。

廊下の印1 廊下の印2 廊下を歩く様子


11/26

高等部教室の片隅に衝立があり、中には一人掛けのソファがあります。保健室へ行くほどではないけれど、ちょっと休みたいとき、衝立を閉じて一人になることができる場所です。生徒は授業の間にある5分間休憩や昼休みなどに深呼吸したり少しぼーっとしたりすることで気分がリフレッシュできるようです。また、一人でも教室や廊下から声が聞こえ、孤独感もない、という声もあります。最上級のおもてなしはありませんが、ほっとできるところです。

教室の一角にある衝立とソファ


11/19

11月16日(土)
富山県立大学で「科学へジャンプ・イン・北陸」が開催されました。これは、視覚に障害のある児童生徒にむけて、科学の面白さを知る体験の場や、科学技術分野に進むために必要な技術や情報を習得するチャンスを提供するもので、全国でブロックごとに開催されているボランティア活動です。今年で9回目となり、今回も石川県、福井県、富山県から視覚に障害のある児童生徒が富山県立大学に集まり、本校からも中学部の女子2名が参加して、仲間や先輩、保護者の交流も含めて楽しい一日を過ごしました。「カキとリンゴをくらべてみよう」「体の中がなぜ見える?超音波エコーの仕組みに挑戦!」なんて、タイトルを聞いただけでも面白そうだな、と思いませんか。実際に触れて振動や温度や感触を感じたり、音を聴いたりして、「え~っ!」という声があちこちから聞こえていました。この日のためにご準備いただいた先生方、県立大の学生さん、県内ボランティアの皆さんありがとうございました。


11/8

2日間にわたる「北信越盲学校サウンドテーブルテニス大会」が無事終了しました。団体優勝は長野県松本盲学校、以下、石川県立盲学校、長野県長野盲学校、新潟県立新潟盲学校、そして本校の順でした。選手の真剣なプレーにみんな感動し、オフシャル補助として球拾いや結果報告に動いた生徒たちも目を見張る動きを見せてくれました。また、プラカード隊、目力で応援した生徒たちも大会を盛り上げてくれました。本校の選手たちは試合結果にはとても悔しい思いをしましたが、真剣に頑張る姿を通して、富山視覚総合支援学校を「One Team」に導いてくれました。そして、写真のように、もう次の世代がトレーニングを始めています。

ラケットでボールを打つ様子


11/7

11月7日(木)、8日(金)
「第12回 北信越盲学校サウンドテーブルテニス大会」が本校を会場として開催されます。長野県長野盲学校、長野県松本盲学校、新潟県立新潟盲学校、石川県立盲学校と本校の5校の選手が団体戦、個人戦で優勝を目指します。夏のフロアバレーボール大会に続き、練習してきた成果を発揮できるよう、大きな声を出さず、目力で静かに応援したいと思います。

大会案内板 試合会場


10/31

理療科が校外臨床実習を行いました。今日の会場は富山市呉羽山老人福祉センターです。理療科では年間4回(立山町、大山町、婦中町、呉羽山の4会場でそれぞれ1回ずつ)、校外臨床実習を行っています。各会場とも施設の方たちが事前に予約を取り、会場となる部屋の環境を整えて待っていてくださいます。患者さんの中には、毎年、実習を行うことを覚えてくださっている方もおられ、会場によってはくじ引きの抽選になる場合もあります。生徒は、初対面の患者さんに接して、お話を丁寧に聞き取り、適切な部位を適切な力加減で施術しなければなりません。「あー、楽になった」の一言をいただくと、指導の教員もほっと安心します。今日は事前予約してくださった患者さんがご自宅の柿を取ってきてくださいました。温かいふれあいの場で学習させていただき、ありがとうございました。


10/29

今年の学習発表会が無事終了しました。ほんとうに一人一人の活躍が光る発表会になりました。

4つのステージ発表は21日(月)に行った予行演習とは比べものにならないほどの素晴らしい出来映えでした。予行でうまくいかなかったところを、数日で修正できる本校の生徒たちと先生たちはすごいです。ちょっとした間の取り方やタイミングの合わせ方でこんなにも良くなるんだ、とびっくりしています。

教室で行ったフォトミュージアムや絵本の読み聞かせのコーナー、10分間マッサージ、作品展示にも多くの方に足を運んでいただきました。PTAふれあいカフェも盛況でした。

午後を盛り上げていただいた富山第一高等学校吹奏楽部の皆さん、いつも楽しみにしています。あんなに近くで迫力の演奏を聞かせていただける機会は生徒たちにとっても貴重な一時です。

多くの方にご来校いただき、楽しい一日となりました。ありがとうございました。


10/18

「秋の新作、できました!」

高等部病弱部門の生徒が夏の作品に続いて、秋バージョンを作成しました。保健室の一角でこつこつと作っていると、とても落ち着くそうです。10月26日(土)には学習発表会を行いますので、ぜひお越しいただき、実物をご覧ください。高等部普通科(病弱)秋の新作