校長室だより

【令和6年度】

7月4日(木) 応援給食 ~「お話と弁論の会」によせて~
 きょうの給食は、岐阜県のご当地メニュー(友禅ごはん、鶏ちゃん焼き、すったて汁)でした。明日、岐阜盲学校で行われる、中部地区盲学校「お話と弁論の会」に参加する専攻科の生徒を応援する気持ちが込められていました。
 「お話と弁論の会」は、長い歴史のある行事です。中部地区の各校から弁士が集まり、制限時間7分間の中で、聴衆に自分の考えや思いを心を込めて伝え、順位を競います。今年の開催は県外のため、専攻科の生徒を直接応援することはかないませんが、給食のメニューを通して「頑張ってきてください」と全校で応援しました。生徒自身が、練習の成果を発揮して、「自分の思いを聴く人にしっかり届けられた」という満足感をもって学校に帰ってきてほしいと願っています。
 一方で、在校生にとっては、富山県民が好んでよく食べるメニューがあるように、岐阜県にもそのようなメニューがあることやいわれなどを知り、自分の住んでいる地域以外の食文化にふれる学習の機会となりました。

給食の写真(友禅ごはん、鶏ちゃん焼、すったて汁)


6月21日(金) 日彫北陸展
 昨年度、北陸日彫会さんとのご縁で、「『ふれてみる』鑑賞会」を本校で行い、これがきっかけとなり、全校幼児児童生徒が粘土等で造形作品をつくりました。
 制作した作品は、県民会館で開催された「日彫北陸展」に展示され、この日みんなで作品鑑賞に行きました。展示作品のほとんどに「触れてよい」ことになっていて、実際に触れて手触りの違いや質感、音色を感じ取って鑑賞することができました。
 彫刻家の皆さんの大作が並ぶ中、本校の子供たちの作品も、どれも個性豊かで味わいのある作品ばかりです。日彫会の方々からは「子供たちの手が、『目』になっているのですね、手で触れて感じたことを作品に生み出せる子供たちはすばらしいですね。」とたくさん褒めていただきました。
 校外での活動において、子供たちの作品が多くの人の心に届き、心を動かしたことを知る経験は、またひとつ子供たちの成長を促すものとなりました。
 最後になりましたが、お声がけいただいた北陸日彫会の皆さまに深く感謝申しあげます。

日彫北陸展の看板 幼児児童生徒の作品

彫刻を鑑賞している様子(会場全景)


6月13日(木) びわの季節
 中庭に大きなびわの木があります。今年は大豊作とのこと、今、まさに収穫の時期です。「高価なくだもの」のイメージがありますが、本校では手を伸ばせば、すぐに触れることができます。
 幼稚部・小学部の子供たちが、かわるがわるやってきて、顔を近づけてよく見たり、実や葉に触ったり、においをかいでみたり、実をもいだりしています。それぞれが感じた「びわ」を思い思いの言葉で表現している姿からは、身近な植物の観察をとおしてたくさんの気づきを発信していることが見てとれます。
 過去の「校長室だより」にも「びわ部」と題したページがあります。先輩たちも、この時期にびわの観察や収穫をしていたことが綴られています。こうして、毎年びわが実る頃にたくさんの子供たちが木を囲み、生活と結びついた学習を行ってきました。今も変わらぬ学びの姿が見られています。

びわの実や葉を見たり触ったりする幼児児童 びわの実や葉を見たり触ったりする幼児児童

びわの実や葉を見たり触ったりする幼児児童 びわの実や葉を見たり触ったりする幼児児童


5月25日(土)
 天候にも恵まれ、おかげさまで運動会を無事に終えることができました。
 本校の運動会は、音を手掛かりにして自分で考えて走る方向や投げる方向を決めたり、スタートからゴールまでの所要タイムをあらかじめ自分で決め、そのタイムを守れるようにペース配分したりして臨みます。今年も、こういった工夫をしながら競技を実施しました。また、高等部の生徒たちは、選手宣誓やあいさつの言葉を考え、何度も練習して、当日は堂々とその役割を果たす姿がみられました。
 一人一人の競技に、来賓の方々や保護者の皆様、教職員そして子供たち全員があたたかい声援や拍手を送りました。グラウンドの全員の心がひとつになったようで、ほかほかした気持ちでいっぱいになりました。
 目標どおりに力を発揮できたり、役割を果たせたりして、周囲からたくさんの称賛を受け、幼児児童生徒の心の中に自分を誇らしく思う気持ちが、また一つ積み重なったことと思います。

輪になってフォークダンスを踊っている様子


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